自己肯定感と自己効力感(自己可能感)の違い・共通点・活用

自己効力感とは 基礎知識
自己効力感とは

最近の検索サイトやSNSは、興味のある記事や動画などを紹介してくれますよね。

自己肯定感に興味があると、まもなく「自己効力感」にも出会う事になると思います。

なんだか語感が似ていて、どちらもポジティブな印象があり、キャッチーな言葉ですよね。

例えば、

「自己効力感がある」
「自己効力感が高い」
「自己効力感を高める」

という文章を見ると、「成功」や「自信」や「充実感」など、人生がうまくいくようなイメージが思い浮かびます。

少し検索してみると、

「自己効力感のある人は夢や目標を達成できる」
「ビジネスで成功するには自己効力感が必要!」

などといったタイトルの記事が溢れています。

やはり、語感のイメージ通りの言葉なのでしょうか。

 

この記事は、自己効力感について知り、理解する事を目的としています。

結論から先にお伝えすると、

自己効力感とは「「できそう」と感じる予感」の事です。

そして、類似の言葉である「自己肯定感」との違いや繋がりを明確にし、実社会での活用のされ方について触れたいと思います。

自己効力感(自己可能感)とは

自己効力感とは、人が行動を始めるかどうか判断する時や、行動を継続するかやめるか判断する時に、「「できそう」と感じる予感」の事です。

カナダ人の心理学者であるアルバート・バンデューラ(Albert Bandura)が著した「社会的学習理論(Social Learning Theory 1963に提唱。1977に詳細追加)」で提唱されました。

著書によっては「自己可能感」と翻訳されている場合もあります。

日本語の語感を大切にするなら、

自己効力感は「自分で自分に望ましい結果を与えられる効力を持っている予感」

自己可能感は「自分で自分に望ましい結果を与える事が出来そうな予感」

と意訳すると、しっくりくるしょうか。

発揮される場面

自己効力感_発揮される場面

自己効力感_発揮される場面

自己効力感が発揮される場面は、以下の2つです。

・望ましい結果を得るために、行動しようとする時、その行動が遂行可能かどうかの予感を呼び起こす。
・遂行中に困難があった場合、困難を乗り越えられるかどうかの予感を呼び起こす。

人は、行動を起こすか起こさないか、または続けるか中断するかを決める際には、自分の内側から呼び起こされる予感の影響を受けます。

予感によって「できそう」と思えば行動を起こし、「できなさそう」と思えば行動を起こさないか「どうせ無理だろう」と思いながら後ろ向きな気持ちで取り組む事になります。

※「できそう」と思っても難易度や費用対効果や興味の有無などから「やらない」と決める事もありますが、それは自己効力感とは無関係な判断材料によるものです。

構成要素

自己効力感の構成要素

自己効力感_構成要素

自己効力感は、以下の2つの要素で構成されます。

・感情
・生理的感覚

それぞれ、順番に見ていきたいと思います。

感情

『感情』については、自信がある場合、簡単に思える場合、普段から当たり前にできているものに対して取り組む場合などに「できそう」という予感を呼び起こします。

逆に、自信がない場合、難しいと思う場合、普段から失敗しているものに対して取り組む場合などに「できなさそう」という予感を呼び起こします。

生理的感覚

『生理的感覚』については、感情を経由して「できそう」「できなさそう」という予感を呼び起こします。また、生理的感覚そのものが予感を呼び起こす事もあります。

感情を経由する例としては、高所恐怖症があげられます。

崖で片足立ちをするという課題が与えられた場合、崖に立つと足がすくみ、恐怖という感情を経由する事で、「できなさそう」という予感を呼び起こします。

生理的感覚そのものが予感を呼び起こす例としては、ストレスによる蕁麻疹(じんましん)があげられます。

過度な長時間労働によって疲労とストレスがたまり、自律神経が乱れ、皮膚にかゆみが出た場合、感情は仕事を「続けたい」と思っても、体が仕事を「続けられなさそう」と悲鳴をあげます。

要素に影響を与える要因

自己効力感の構成要素に影響を与える要因

自己効力感_要素に影響を与える要因

自己効力感を構成する感情と生理的感覚には、以下の4つの要因が影響します。

・過去の体験
・人の行動する姿を見る
・言語や絵などで学ぶ
・体からの生理的フィードバック

それぞれ、順番に見ていきたいと思います。

過去の体験

『過去の体験』については、成功体験や失敗体験などが挙げられます。

成功した記憶があればポジティブな感情を呼び起こしますし、逆に失敗した記憶しかなければネガティブな感情を呼び起こします。

トラウマがあれば生理的な感覚にも影響します。

人の行動する姿を見る

『人の行動する姿を見る』については、部活で先輩の練習を見たり、プロの指導者が動画で練習方法を公開する例などが挙げられます。

できない状態から、できる状態に至るまでのプロセスを見る事で、自分の辿るべき道筋が明確になり、安心と自信が育まれます。

言語や絵などで学ぶ

『言語や絵などで学ぶ』については、大人から受ける教育や、本や漫画を読んで自己啓発する例が挙げられます。

特定の文言を繰り返し自分に言い聞かせて自己暗示をかけ、感情を落ち着ける場合などもこれにあたります。

体からの生理的フィードバック

『体からの生理的フィードバック』については、先程も例に挙げた高所恐怖症、体調の変化、病気、トラウマなどが当てはまります。

体の状態を観察し、健康であればポジティブな感情を発生させ、不健康であればネガティブな感情や生理的な感覚を発生させます。

遺伝準備性

自己効力感に与える遺伝準備性

自己効力感_遺伝準備性

全く同じ体験をしても、同じ動画を見ても、同じ本を読んでも、同じ仕事をしても、人によって学習のされやすさは異なりますし、疲れやすさなどの生理的フィードバックにも差があります。

なぜなら、個人ごとに生まれつき脳や体の作りが違うからです。

人体が経験や教育などに影響される程度は「遺伝によって準備されている」と言えます。

これを『遺伝準備性』と言います。

例えば、ある子どもが競馬の騎手に憧れ、将来は騎手になりたいと願ったとします。

しかし、両親共に身長190cmもあり、年齢と共に自分の体がどんどん大きくなっていく様子を自覚します。

さらに競馬の騎手は体重管理が厳しく、小さい体格が望まれるという事実を知ると、「騎手になれそう」と思い続けることは難しいでしょう。

自己効力感まとめ

自己効力感の感は「予感」の感です。

何かに取り組もうとした瞬間に「できそう」という予感が呼び起こされる場合は「自己効力感が高い」または「自己効力感がある」と言います。

逆に「できなさそう」という予感が呼び起こされる場合は「自己効力感が低い」または「自己効力感がない」と言います。

自己効力感は感情と生理的な感覚によって構成され、過去の体験、人の行動する姿、言語や絵による学習、体からの生理的フィードバックの影響を受けます。

そしてこれらは、遺伝によってある程度、先天的に準備されていると言えます。

望ましい結果を得たいと願い、取り組むべき行動を見つけた時、先天的にある程度準備された中で、どれだけの自己効力感を持つことができるのか。

または、行動の遂行中に困難に直面した時、どのようにすれば自己効力感を持ち続ける事ができるのか。

ここに工夫の余地があると言えるでしょう。

次に挙げる自己肯定感との違いや共通点を認識したうえで、考えていきたいと思います。




自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分の『ありのままの姿』を肯定する感覚のことです。

1994年に、心理学者の高垣忠一郎さんによって提唱されました。

『ありのままの姿』とは、誰かから値踏みや評価される事のない、見たままの自然な姿です。

自己肯定感は、

×社会的地位
×お金をどれだけ持っているか
×家族や友人関係
×住んでいる家や場所
×誰かに評価された事

こういった自分の実績や所有する財産を除いたものを意味します。

また、

×課された義務を果たしているか
×家族や地域の期待に応えられているか
×他人と比較して自分の価値はどれくらいか

こういった他人の決めた評価基準と比べるような事はしません。

自己肯定感『ありのままの姿』を比較しない

『ありのままの姿』を、義務や期待や他人と比較しない

『ありのままの姿』は、年齢や経験によって常に変化しています。体だけではなく、精神も常に変化しています。

自己肯定感がある人は、

○ありのまま、ここに存在する事を許されている
○失敗しても大丈夫
○自分は自分の思うがままに生きていて大丈夫

このような安心感に、無自覚に包まれている状態になります。

逆に自己肯定感がないと、

×義務を果たさなければならない
×期待に応えなければならない
×高く評価されたい
×他人と同じか、優れていなければならない

このような気持ちが強迫観念となり、気づこうとしない限り、無自覚に苦悩します。

自己肯定感の「感」は、バランス感覚の「感」です。

安心感という、固く安定した土台に立っていると、思うがままに伸び伸びと自己表現する事ができます。

逆に、強迫観念という不安定な土台に立っていると、何かに掴まっていなければ、立てません。

×学歴や学位
×地位や肩書
×年収
×家族や友人などの人脈自慢

他者や世間の評価に依存して、自己表現するようになってしまいます。

※自己肯定感について、より詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです↓

自己肯定感とは?自信との違い
このページでは、自己肯定感と自信の違いを解説します。自己肯定感と自信について正しく理解することは、生きやすさに繋がります。他者によってつくられた『あるべき姿』ではなく、『ありのままの姿』の延長線上にある『理想の姿』を思い描いて生きましょう。

自己効力感(自己可能感)と自己肯定感の比較

それでは、改めて自己効力感と自己肯定感の違いや共通点にフォーカスを当て、比較したいと思います。

違い

自己効力感と自己肯定感の違いは、以下の2点です。

・「予感」と「感覚」
・「自覚」と「無自覚」

自己効力感は「予感」であり「自覚」がある

自己効力感の感は「予感」です。

何かに取り組もうと思った時に「できそう」という予感が呼び起こされる状態を言います。

また、取り組んでいる最中に困難に直面した時に「困難を乗り越えられそう」という予感が呼び起こされる状態を言います。

「できそう」という予感は、自覚できる感情や生理的感覚によって呼び起こされます。

自己肯定感は「感覚」であり「自覚」がない

自己肯定感の感は、バランス感覚の「感覚」です。

誰かから値踏みや評価される事のない、自然な姿の『ありのままの自分』が、ここに存在する事を許されているという安心感に、無自覚に包まれている状態を言います。

安心感という、固く安定した土台に立っていると、思うがままに伸び伸びと自己表現する事ができます。

逆に、強迫観念という不安定な土台に立っていると、他者や世間の評価などに掴まらないと立っていられず、思うがままに自己表現する事ができなくなります。

※「自覚がない」という部分については、こちらの記事に詳しく記載しています↓

自己肯定感を診断する方法。高さを測る根拠とは?
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共通点

自己効力感と自己肯定感の共通点は「何かに取り組もうとした時」に発揮されるという点です。

自己効力感があれば、何かに取り組もうとした時に「できそう」と思えます。

「どうせ無理。できなさそう」と思いながら後ろ向きに取り組むより、「大丈夫。できそう」と思いながら前向きに取り組む方が、良い結果に繋がりやすいです。

自己肯定感があれば、何かに取り組もうとした時に「自分の思うとおりにやりたい」と思えます。

仮にそれで失敗しても、自分の立場などが危うくなる心配がない状態を言います。

失敗により気分が落ち込む事はあっても、簡単に気持ちをニュートラルに戻す事ができます。

逆に自己肯定感がなければ、他人の目を気にして「評価されるにはどのように行動すればよいか」と考えてしまいます。

仮にそれで失敗すれば、「自分は価値がない」「立場がない」などと考えてしまいます。

気分が落ち込んでしまうと、改めて結果を出して他人に再評価されるまで苦悩が続く事になります。

4つの組み合わせ

人が何かに取り組もうとする時の心の状態として、自己肯定感と自己効力感の有無によって、4つの組み合わせが存在します。

・自己肯定感があり、自己効力感がある
・自己肯定感があり、自己効力感がない
・自己肯定感がなく、自己効力感がある
・自己肯定感がなく、自己効力感がない

それぞれ、「子供が親に100円を貰いたい」というシチュエーションを例に、順番に見ていきたいと思います。

自己肯定感があり、自己効力感がある

「自己肯定感があり、自己効力感がある」というのは、『ありのままの自分』が「やりたい」と感じる事を素直に自己表現でき、実現できそうなものに対して作られる心の状態です。

例えば、手元に100円玉があり、お店に200円のチョコレートがあるとします。

親に対して、何も心の障壁がなく「チョコレートが食べたいからもう100円ほしい」と素直におねだりに取り組む事ができるのは自己肯定感がある状態です。

そして「今日は誕生日だから、おねだりを聞いてくれるかもしれない」など、期待感が高まる事実があれば、自己効力感がある状態でおねだりに取り組む事ができます。

自己肯定感があり、自己効力感がない

「自己肯定感があり、自己効力感がない」というのは、『ありのままの自分』が「やりたい」と素直に感じる事を自己表現できるが、実現が難しそうなものに対して作られる心の状態です。

例えば、手元に100円玉があり、目の前に200円のチョコレートがあるとします。

親に対して、何も心の障壁がなく「チョコレートが食べたいからもう100円ほしい」と素直におねだりに取り組む事ができるのは自己肯定感がある状態です。

しかし「昨日もおねだりしたけどダメだったから、今日も難しいだろうな」など、おねだりが成功する期待感が低くなる事実があれば、自己効力感がなく、半分諦めつつおねだりに取り組む事になります。

自己肯定感がなく、自己効力感がある

『自己肯定感がなく、自己効力感がある』というのは、他人の機嫌や言動や評価などを気にしている事で、簡単に実現できそうなものに対して作られる心の状態です。

例えば、手元に100円玉があり、目の前に200円のチョコレートがあるとします。

「チョコレートが食べたいからもう100円ほしい」と思っても、日常的に体罰する親で「おねだりしたら叩かれるかもしれない」という恐怖があると、その感情を素直に自己表現できないので、おねだりに取り組めません。

ところが、「後で家事をお手伝いするので100円いただけませんか?」と交渉する事を思いつけば、おねだりするよりも、ほんの少し願いが叶う可能性が高まるので、「交渉できそう」と思えばおねだりよりも自己効力感が高い状態となり、交渉に取り組もうという気持ちが高まります。

自己肯定感がなく、自己効力感がない

『自己肯定感がなく、自己効力感がない』というのは、他人の機嫌や言動や評価などを気にしている事で、実現が難しそうなものに対して作られる心の状態です。

例えば、手元に100円玉があり、目の前に200円のチョコレートがあるとします。

「チョコレートが食べたいからもう100円ほしい」と思っても、日常的に体罰する親で「おねだりしたら叩かれるかもしれない」という恐怖があると、その感情を素直に自己表現できないので、おねだりに取り組めません。

そして、「後で家事をお手伝いするので100円いただけませんか?」と交渉する事を思いついても、「今日は親の機嫌が悪いので刺激しない方がいい」と思えば、交渉する気持ちが失せるので、自己効力感がない状態となり、交渉にも取り組めません。

 

上記4つの組み合わせについて、わかりやすく単純化する為に親子を例に考えてみました。

先生と生徒、先輩と後輩、上司と部下など、それぞれの日常に合わせた様々なシチュエーションを想定できるかと思います。

自己効力感と自己肯定感の活用

これまで、自己効力感とは何か、自己肯定感とは何か、それぞれの違いと共通点について確認してきました。

今度は、自己効力感と自己肯定感が、実社会でどのように活用されるかについて考えていきたいと思います。

まず、自己効力感と自己肯定感の共通点を振り返ると「望ましい結果を得る為に、何かに取り組もうとした時に発揮される」というものでした。

ですので、「望ましい結果」を設定し、「何かに取り組む」状況である事が大前提となります。

ここでは例として「就職活動中の大学生」をモデルに考えていきたいと思います。

自己肯定感と自己効力感を軸にプロセスを組む

就職活動を始めるにあたって、自己肯定感と自己効力感を軸にプロセスを組むと、以下の順番になります。

1)自己肯定感を大切にする
2)自己効力感をつける

それぞれ、詳しく説明していきます。

自己肯定感を大切にする

「就職する」という目的は、さらに複数の目的に分解できます。

例をあげると、

・正社員という地位を得たい
・高額な報酬を得たい
・興味のある分野に精通したい
・経験を積んで成長したい
・有名企業に入って自慢したい
・安定した企業に入って親を安心させたい

などです。

これらの目的が、全て満足する結果になる事は稀で、大抵の場合、優先度を決めて取り組みはじめ、うまくいかなければ妥協していく事になります。

この優先度を決め、妥協していくプロセスの中で、可能な限り、自己肯定感が大切にされるのが望ましいと考えます。

自己肯定感を大切にするには、『ありのままの自分』が素直に「興味のある」分野の仕事ができる就職先に、自分の意思で、優先度を高く設定するのが望ましいのです。

仕事内容に興味をもつ

仕事内容に興味をもつ

せっかく興味のある分野の仕事をさせて貰えそうな就職先を見つけても、「でも、ここだと同期と比べて見劣りするよな」などという理由で、他者との比較で優先度を下げると、無自覚に自己肯定感を低くしてしまいます。

同級生と比べて見劣りする?

同級生と比べて見劣りする?

また、内定がなかなか貰えず就職活動がうまくいかないと、だんだん精神的に辛くなってきて、妥協せざるを得なくなります。

その際に、

・興味のある分野だが契約社員
・興味のない分野だが正社員

という二択となり「せっかく大学まで出してもらったのに、正社員じゃないと親に申し訳ないから」などの理由で後者を選んでしまうと、自己肯定感が低くなってしまいます。

これは、正社員という「あるべき姿にならなければならない」という呪縛により、「ありのままの自分であってはいけない」「正社員という肩書を持つ自分でなければならない」という状態になってしまうからです。

正社員でなければならない

正社員でなければならない

その結果、不採用通知を受け取るたびに、『あるべき姿』になれない自分にどんどん絶望していく事になります。

※別の記事でも取り上げましたが、就職氷河期世代の多くは、就職活動の場面でも自己肯定感を低くしてしまった世代です↓

自己肯定感が低い原因~就職氷河期世代と職人気質~
この記事では、日本人の自己肯定感が低い原因について解説します。団塊・ポスト団塊世代と就職氷河期世代の親子関係や職人気質の人々の働き方を通して、どのように日本人の自己肯定感が低くなっていったのか、その原因を浮き彫りにしていきます。

不採用が続いても、正社員ではなく契約社員で妥協しても、それで『ありのままの自分』が否定されるものではありません。

自己肯定感が低いと、多面的な人格のうち、ごく一部の面だけを見て、自分に過剰な自信を持ったり、自分を卑下したりしてしまいます。

「自分は自分であって大丈夫」という感覚を就職活動中にも大切にする事で、他人の目を気にして不必要に大きく振る舞う事もなく、不採用が続いて落ち込んでも過剰に自己卑下することもなくなるのです。

自己効力感をつける

就職活動で自己効力感が発揮される場面は、面接です。

面接に対する自己効力感を高めるには、

・感情
・生理的感覚

をコントロールする事が必要です。

その為に、

・本番前に面接の練習をする。または第一志望の会社の前に数社受けておいて面接を経験しておく。
・動画などで人が面接する姿を見て真似する。または合同面接で他人の話し方や振る舞いを参考にする。
・面接のノウハウや心構えが書かれた文章を読んで受け答えなどを学ぶ。
・緊張による心拍や発汗、早口になってしまう癖などを自覚する。

などの手法が取られます。

これらは就職活動をする際に触れる一般的なノウハウですが、自己効力感に影響を与える4つの要因として挙げた

・過去の体験
・人の行動する姿を見る
・言語や絵などで学ぶ
・体からの生理的フィードバック

と結びついています。

自己効力感の構成要素に影響を与える要因

自己効力感_要素に影響を与える要因

就職活動の面接などのように、需要の高い場面に対する自己効力感の高め方については、日本社会は高度に洗練されていると言えるでしょう。

まとめ

ここまで、自己効力感と自己肯定感について解説し、考察してきましたが、いかがでしたでしょうか。

自己効力感と自己肯定感は「何かに取り組もうとした時」に発揮されるという点で共通しています。

自己効力感は成功に向かう為の自信に寄与します。

自己肯定感は他人に影響されても自分を見失わず、純粋に自分の幸福を選択する事に寄与します。

実社会では、自分の意思に関係なく、何かに取り組まなければならない場面が山ほどあります。

例えば、

・気が進まないまま取り組まなければならない時
・望ましい結果が得られない時
・失敗した時に過度に落ち込んで立ち直れない時

これらの状況に対して、自己効力感に問題があるのか、自己肯定感に問題があるのか、といった観点でものごとを見ると、答えを見つけるヒントになるかもしれません。




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